フンボルトペンギンも遅ればせながら繁殖期がやってきました。今までのんほいパークでは、年明けから2月あたまくらいに産卵していました。しかし、今年は今頃やっと産卵している子もいて、だいぶ遅れています。暖冬の影響なのか分からないですが、来年に響かないことを祈ります、、、。
さて、全体的には遅れているのですが、いつも通りの時期に産まれた子もいます。
ペアによっては孵化の時期が1ヵ月以上ずれているんです。そこで、今回は孵化直後のヒナと孵化後
1カ月のヒナを見比べてみたいと思います。
※ ヒナが入っているボウルを基準にしていただくと分かりやすいかと思います。
まず、孵化直後のヒナです(写真①)。体重は68g、体長は約8cmです。ちいさいですねぇ。まだ目も開いていません。ちなみに卵は140g程です。全身がふわふわの羽で覆われていて、さわり心地も良いです。まだ、親のお腹の下にすっぽり隠れて、しっかりと温めてもらっています。可愛いです。
ちなみに、ペンギンは鳥の仲間なのでおっぱいは出ません。そもそも乳首が無いです。なので、いきなり離乳食からのスタートです。離乳食ですが、親が魚を丸飲みにし、適度に消化したものを吐き戻して与えます。毎回見ていて思うのですが、初めて子育てする親も上手いこと吐き戻すんですよね。昨日まで一度も吐いたことが無いのに、孵化すると突然吐き戻しが出来るってすごいですよね。本能なのかもしれませんが感心してしまいます。
話がそれましたが、1ヶ月後です(写真②)。体重1308g、体長約30cm、目もバッチリ開いています(通常1週間程で開眼)。最初にあったふわふわの羽は抜けていて、固い羽が生えてきています。ここまで大きいと親のお腹の下からは当然はみ出ています。また、人に向かって攻撃までしてきます。1日一回体重測定のためとはいえ、無理やり親から引き離されるので、飼育員の事は誘拐犯とでも思っているんですかね。姿と行動も含めて、正直もうあんまり可愛くないです。笑
1ヵ月でここまで劇的に大きくなるのは驚きだったんではないでしょうか?
体重が約20倍、体長は4倍弱に増えています。この後もっと成長して、3ヶ月くらいすると、徐々に外に出てくるので、もう少しお待ちください。ただ、外に出てきた時には既に大人と同じ大きさになっているのはご了承ください。手のひらサイズを生で見られるのは飼育員の特権です♪
最後に、脚を見比べてお別れです(写真③)。うーん、やっぱり大きい方は可愛くないな!笑
フンボルトペンギン担当