9月に入り、朝夕は涼しさを感じられるようになりましたが、まだまだ日中は、残暑が厳しいですね。
当園のニホンザル達は、池の冷たい水に浸かったりし涼んでいます。
そんな残暑の中でも、元気いっぱいに遊んでいるのが、今年の3月26日に生まれた仔ザルのレイムです!
そんな元気いっぱいのレイムについて今回、ご紹介していきたいと思います。
まず、簡単にレイムの母親をご紹介します。
名前はムツミ♀という個体でレイムを出産する前に、ムタ♂という個体を生んでいます。
レイムが生まれて、1ヶ月間は、仔に何が起こるか分からないので緊張しながら群れを観察していたのをよく覚えています。
ここで面白いのは、群れの中で仔が生まれると、自然と群れの雰囲気がどことなく柔らかくなりました。
それだけ、新しい命の存在というのは、サルたちにとっても大きな出来事なんだと、実感しました。
レイムが生まれてからは、16頭の群れの指揮を取るトミオ♂が以前より、群れをまとめ上げているように感じました。
レイムが生まれて間もないころの写真がこちらです!
少しずつですが、顔に表情が現れるようになりました。
母親から放れることも、しばしばありムツミ♀が慌てていました。
生後2ヶ月~3ヶ月で母乳以外のエサも口に入れるようになります。
生後4ヶ月頃になると、母親以外の群れの個体との接触が増えてきます。
群れの3歳~6歳くらいの個体と遊ぶようになり、母親もお世話をしてくれる群れの仲間に自然と我が子を預けるようになりました。
まるで、出産経験のない若い♀達に育児を教えているかのようでした。
現在、生後5ヶ月を迎えたレイムの姿がこちらです!
もうすっかりニホンザルの顔つき、体格になり放飼場内を1頭で走り回ったり、縄に飛びついたりとやんちゃに拍車が掛かっています。
もう少しで、生後半年(離乳期)を迎えます。
今後のレイムがより一層、成長する姿が楽しみです!
また、レイムのお世話している若い♀達の出産にも期待が出来ると、担当飼育員の私は楽しみにしています。
是非、当園にお越しの際は、ニホンザル舎に御立ち寄り下さい。
まだまだ、残暑の日が続くかと思いますが、お体にお気を付けください。