のんほいパークファンの皆様へ
愚著「みんな ここにおいでよ のんほいパーク公園長の徒然日記」を増刷することとなりました。
これもひとえにみなさんの応援のおかげです。
ありがとうございました。
また、さまざまなところで本が品切れ状態となっており、本当にご迷惑をおかけしております。誠に申し訳ございません。
増刷分の完成は3月5日を予定しており、その日の発送となりますが
「のんほいパーク」のネットショップであれば、必ずお届けさせていただきますので、ぜひご利用ください。
なお、既に読んでいただいた多くの方から、
「読みやすく、すっと心にしみ込んでくる」
「世界の広さを感じるような不思議な気持ちになる」
「いのちの輝き、緑のにおい、雨のにおい、過ぎていくものを大事に閉じ込めたような本」など、
たくさんのありがたいお話をいただいております。
前にも、お話させていただいたように、自分の好きなように書いたこの本ですが、
それが、みなさんの心に届いたのなら、こんなに幸せなことはありません。
もし、この本が、この困難な時代に、少しでも、みなさんの心を安らかにしたり、のんほいパークで出会った命の素晴らしさを、みなさんにお届けする力があると思われるのなら、ぜひ、この物語をみなさんのお友達へも伝えてあげてください。
自費出版のため、初版本のときは、ほぼ赤字の状態で印刷しており、今回の増刷も似たようなものです。
けれど、もう、お金ではないのです。
読んでみたいと思われる方が一人でもいらっしゃれば、
その方にぜひこの本を届けたい。それが私の心からの願いです。
みんなに 届け
この想い
のんほいパーク公園長
瀧川直史
やってくる季節
ある日
動物たちが
いっせいに、空を見上げたのは
青く、どこまでも広がる空に
冷たい春の光が、ほんの少し
輝いたから
ある日
動物たちが
いっせいに、風を見つめたのは
硬く、心を閉ざした木々の梢に
早すぎる春が、やわらかく
吹き渡ったから
ある日
いっせいに
動物たちは、感じる
やってくる季節
新しい明日
流れる時は、この大地をめぐり
包まれていく
あふれるような気配
動物たちは
やがて
瞳を閉じていく。
懐かしい人たち
本を出して、もうずいぶん離れていた懐かしい人たちと、再び繋がる機会をいただいた。
それは、お手紙だったり、メールだったり、動物園の園路だったり、街中だったりする。
みんなからは、一様に、すばらしい仕事をされたのですね とお褒めの言葉をいただいてるが、
たぶん、みんなは知っている。わたしが昔とちっとも変わってないことを。
人に迷惑をかけ、いいかげんに生きてきた。
その本質はかわらない、私は今でも、みんなが知っているあの頃の私だよ
だから、昔のように、あいつだからしょうがないなって、笑って会いにきておくれ、
私はそんなのが一番いいよ。
しあわせを運ぶ手紙
黄色く
どこまでも広がる風景に
風が流れる
光が溢れる
私ひとり、このいちめんの輝きに
出会えた今日の奇跡
想いはあふれ
心は震える花びらにかこまれて
満ち足りた朝
春の幸せを
いっぱいつめこんだような
この風景に
新しい風と新しい光はふきわたり
やがて、言葉は
わたしの大切な人々に
この思いを
届けていくだろう
黄色いポスト
花びらは
きっと
しあわせを運ぶ手紙