こんにちは。動植物園長の高見です。
アジアゾウ3頭がインドのマイソール動物園から来園しました。(正式名称は、スリ・チャマラジェンドラ動物園です。)
10歳のオスの「ドローナ」、10歳のメスの「チャンパカ」、5歳のメスの「バヴァーニ」です。
3頭が暮らしていたマイソール動物園の非公開施設。とても広い敷地です。この写真に3頭の姿も写っています。
これから子を産み育てる若い世代のゾウを、3頭という群れで迎え入れられたことは、のんほいパークにとって、そして日本のゾウの未来にとって、とても有意義なことです。
今回、3頭をこころよく送り出してくれた、マイソール動物園の皆さん、インド動物園協会の皆さんには、大変感謝しています。豊橋市の、アジアゾウに対するこれまでの取り組みを評価していただけたものと考えています。
マイソール動物園を出発する直前の、オスのドローナ。足に鎖が見えますが、昼間は広い敷地の中を自由に動いていました。
この3頭は、マイソール動物園の同じ施設で一緒に暮らしていましたので、お互いのことをよく知っています。豊橋という新しい土地にやってきて、しばらくは不安に感じるだろうと思いますが、顔見知りの仲間と一緒にいることで、ずいぶん心強く思うでしょう。ゾウは群れで生きる動物ですから、仲間との関係がとても大切なのです。
インドの空港で、輸送機に積み込まれる様子。輸送中も、おとなしくしてくれていました。
3頭を迎え入れた、のんほいパークの責任は重大です。以前から暮らしているダーナ、アーシャ、チャメリーも含め、6頭が健康で快適に暮らしていけるよう環境を整え、万全の飼育を行わなくてはなりません。ゾウを飼育する中で、様々な調査や研究も積み重ねていかなければなりません。そして近い将来、赤ちゃんを授かることができるよう、繁殖にも取り組んでいかなければなりません。
そのことを肝に銘じ、インドの神であり宝であるゾウの飼育に取り組んでいきたいと思います。
健康診断で問題無いことが確認でき、のんほいパークに慣れてきたころに、3頭のゾウたちのお披露目ができるだろうと思います。それまで、少しお待ちください。
私も、皆さんに3頭を歓迎していただけることを楽しみにしています。