みなさん、こんにちは(‘◇’)ゞ
アフリカ園担当です。
今回はキリン舎で現在挑戦中の取り組みを少しご紹介したいと思います。
その一つが「ハズバンダリートレーニング」です。
この言葉、最近では耳にすることも増えてきましたね。
ハズバンダリートレーニングとは、動物に麻酔や捕獲などをして治療をするのではなく、動物自身にも協力してもらい自発的に体を柵に寄せたり、手を出したり、動物への負担が少ない状態で採血や診察などをおこなうためのトレーニングです。
キリンやエランドは体の大きい草食動物。キリンが麻酔をかけられて横になり眠る姿、その薬の量やタイミングに少しでもずれが生じれば、命の危険さえ考えられます。また体が大きな動物は目に見える変化が起こった頃には、治療が追いつかないことも少なくありません。そんなリスクを未然に防ぐこと、そして病気の早期発見・治療のためにキリン舎では現在ハズバンダリートレーニングに挑戦しています。
ハズバンダリートレーニング、言葉では簡単に言ったけれど、いざやるとこれが本当に難しいのです。
ひとこと
「草食動物、警戒心がもの凄い…。」
キリンやエランドと顔を合わせるようになって3年目。
警戒心の強い彼らとのハズバンダリートレーニングは試行錯誤の毎日。その1歩はとても短いものですが、日々やれることは少しずつ増えてきています。また、この取り組みをはじめたことで個体ごとに向き合う時間ができ、毎日の少しの変化にも気づけることが確実に増えてきています。
最初からできないと決めつけること、やれないと投げ出すことは簡単です。
しかし、どれだけ壁にぶつかろうとも、彼らにとって必要なことは取り組むべきです。このハズバンダリートレーニングが「できない」ではなく、「できる」ことが当たり前となる日を目指して、これからも挑戦していきたいと思います。
キリンの採血は首の血管から。最初は手で触る練習から徐々にレベルアップしていきます。
写真が見にくいですね…。また皆さんにお見せできるものが撮影できましたらSNS等で紹介したいと思います。
エランドの採血も首の血管から。
実はここで初報告!7月、エマの採血にはじめて成功しました!!
やっとここまできました(ノД`)・゜・。
※下へ進むと血液の写真が出てきます。苦手な方はお気を付けください。
これからも彼らのペースを最優先にのんびり頑張っていきます☆
アフリカ園担当(‘◇’)ゞ