もぐもぐ広場には3頭のメスのミニブタが暮らしています。
以前は餌やり体験も行っていましたが、「豚熱」という感染症から守るため、現在はネットを挟んでの展示になっています。
今まで幸いなことにケガや疾病はなかったミニブタたちですが、生きていれば年を取ります。加齢とともに身体も変化していくものです。もしもの時に治療や投薬をしようと思っても、体重がわからなければ投薬量を決められません。しかし、定期的に体重測定や採血ができれば体調不良を未然に防ぐことができるかもしれません。
そこで私は先輩飼育員にターゲットトレーニングを伝授していただきました。ターゲットトレーニングとは簡単に言うと、動物をターゲットを使って誘導し、位置につかせたり待機をさせたりするトレーニングです。これができれば、検査時に無理矢理ミニブタを捕まえてストレスや苦痛を与えることが最小限に抑えられ、人間も動物と距離を保って安全に処置ができます。
のんほいパークに勤めて3年目。私とミニブタのトレーニングが始まりました。まずは体重を測ることを今回のトレーニングの目的としました。
トレーニングは3頭の中でも1番性格が穏やかなランから行いました。
始めはターゲット棒を見せながらトレーニングという時間に慣れさせていき、ターゲット棒に鼻先を押し当てればご褒美がもらえるということを認知させていきました。(3週間ほどこの動作を繰り返していると、いつの間にかスムーズにできるようになっていました。
こんなにもすぐ覚えられるとは、、、ミニブタの賢さにびっくりしました!!
その後体重計の板に乗るために、板に誘導する練習をしました。始めは近づきもせず、怖がっていましたが、大好きなリンゴのご褒美を求め、片足、前肢と徐々に乗せれるようになりました。そしてトレーニングをはじめて約2か月後、四肢すべてを乗せ、体重が測れるようになりました!体重はなんと…77㎏!!
意外と重い!!
地道に2か月間トレーニングに励んだおかげで無事に体重測定ができました。ランも先輩にも感謝です。
このような形で、トン、ルフもトレーニングを頑張っています。
今後は爪切りや採血などを最終目標に、少しずつハードルを上げながらミニブタたちと一緒に挑戦し続けていきたいと思います。
冬が近づき、ミニブタたちは小屋の中で眠っていることが増えると思いますが、もぐもぐ広場に遊びに来てくださいね!!
なかよし牧場担当