新人動物研究員の1年

研究員

みなさま、明けましておめでとうございます!

動物研究員1年目です。

 

動物研究員って何をしているの?という方もいらっしゃるかと思いますが、主に飼育作業をしながら、1日に数時間、研究員業務を行っています。

研究員業務といっても、様々ですので、詳しくは先輩方のブログをご覧ください。

https://www.nonhoi.jp/blog/p9615/

https://www.nonhoi.jp/blog/p7059/

 

さてさて、私の話に戻りますと、念願の動物研究員として働くことができましたが、新卒で社会人経験も初めてということもあり、まさに「粉骨砕身」の日々でした。

今回はそんな新人がどんな1年を過ごしたのかをお話しできればと思います。

 

①あれ?仕事が終わらないよ!の時期

②暑すぎるよ!本州の夏の時期

③そして、月日は流れ、冬

④研究員っぽい話

 

 

①あれ?仕事が終わらないよ!の時期

まず、最初の頃は研究員業務ではなく、主に飼育作業を学ばせてもらいました。

ただ、最初に思ったのは「あれ?私、全然仕事ができないじゃん!」です。

とにかく、仕事が時間内に終わらない!色んなミスもあったり…

でもそんな時は同じグループの先輩が助けてくれたり、アドバイスをくれたりと職場の温かさも同時に感じたものです。

その分、私ももっと周りのことが見えるように頑張らねばとも思いました。

また、私が担当しているエリアは主に草食動物がいるエリアのため、動物たちにあげる草を運ばなければなりません。

この草がとにかく重いんですよ(私は)!

皆さんは持てますか?

なので、密かに筋トレにも励んでおりました(>_<)

おかげで学生の時よりも健康的になりましたよ♪

今でこそ、ようやく作業にも慣れてきましたが、動物の観察力やお客様への対応力など先輩方を見ているとまだまだ勉強が必要だな~と感じます。

 

 

②暑すぎるよ!本州の夏の時期

実は私、北海道生まれ、北海道育ちの人間です(でも海鮮はニガテ)。

なので本州の夏は初めて!とにかく、とてもとても暑い!

もはや危険な暑さ、本州の洗礼を浴びました…

そんな暑い夏は動物たちも大変です。園内では様々な暑さ対策をして暑さをしのいでいました。

 

 

③そして、月日は流れ、冬

今年は「巳」年!

年始には当園で飼育しているボールニシキヘビの球ちゃんのふれあいイベントがありました。(後ろの写真は当園の職員がアフリカに行った際に実際に撮影したものです)

が、なんと、、、こちらの最終日のイベントを担当させていただいました!

ヘビのガイドは普段しないので緊張しましたが、お客様も球ちゃんとふれあう中で、ヘビという生き物について興味をもっていただけたようでほっとしました。

今回の功労者ならぬ、功労巳の球ちゃん、実はとてもキュートなお顔をしています。

 

 

④研究員っぽい話

と、ここまでは主に飼育についてお話してきましたが、せっかくですので最後に研究員っぽいお話もしたいと思います。

実は去年の冬に2つ発表をさせていただきました。

1つは「テンジクネズミふれあい個体における適性評価の分析」。

動物園では教育も重要な役割の1つです。

その中で、当園では家畜を用いたふれあいを提供しています。

その際に、動物への負担も少なくなるように、ふれあいに向いているテンジクネズミを選定できないかと思い、研究をしました!

 

そして、もう1つは「ヤマトサンショウウオに関する教育普及プログラムの開発」。

突然ですが、皆さん、ヤマトサンショウウオは知っていますか?

実は皆さんにとって身近な生き物ですが、あまり知られていません。

ただ、地味だからこそ数が少なくなっていることに気付かれず、ひっそりと絶滅してしまうかもしれません。

当園ではそんなヤマトサンショウウオの保全にも取り組んでいます。

そして、保全活動をする上で重要なことは、地元の方々の理解です。

今回の発表では、そうした理解を得るためのきっかけ作りとして教育プログラムを開発した経緯をお話させていただきました!

 

そのほか、研究員として沢山の経験をすることができました。

1年目でこんなにも沢山の経験ができ、私は幸せ者だな~と思います。

これも支えてくれた先輩方がいてくれたおかげです。

次は2年目!1年で学んだことの答え合わせの時期です。

この1年で学んだこと、感じた思いを大切にして今後の糧にしていきたいなと思います。

長くなってしまいましたが、私と同じそこの新人の方!一緒に楽しく頑張っていきましょう!

 

なかよし牧場エリアの動物研究員