今回はオーストラリア園のお話です。
この10月からオーストラリア園の担当となり、毎日個体識別に奮闘しています!
クロカンガルーやケナガワラルー達は飼育頭数が多く、誰が見ても一目瞭然でこの子は誰ちゃん!と分かるような特徴が若干乏しいため、顔や体の大きさ・色・しぐさ・行動を日々観察しています。(時々、カンガルー達に、「あなたは誰ちゃん?」とつぶやきながら話しかけてます(笑)もちろん、その答えが返ってくることはありませんが・・(苦笑)
また、動物達との距離感がまだ何となくつかめない時もあり、うーん・・、まだまだ修行は続きます。
実はのんほいパークに就職した当時、最初に担当した動物がクロカンガルーとエミューでした。当時は極地動物館の横でクロカンガルーとエミューを別々で飼育していました。(覚えている人いますか~?)当時の個体はもう今はいないので、動物的には懐かしいのですが、どの個体も「はじめまして」なのです(これがタイトルの意味でした 笑)
ちなみに、ケナガワラルーは本当にお初におめにかかります!です。
さて、今回の主人公はオーストラリア園の中でもエミューについてのお話です。
皆さん、エミューって動物を知っていますか?
そう!鳥です。鳥といえば、飛ぶとか、オスの方が綺麗な色とか思い浮かべるかと思いますが・・。どちらも当てはまらないのがこのエミューなのです。
エミューを見て、よく「ダチョウだ!」と皆さん叫んでくれるのですが・・。
確かに背格好はよく似ています。ダチョウについで鳥の中で2番目に大きいので無理もありません。そして、ダチョウと同じく飛べないかわりに、とても早く走ることができます!いわゆる走鳥類の仲間なのです。
ダチョウと違うのは、見た目の色が全体的に地味ということです。しかもオスもメスも地味で、ほぼ同色。見分けるのはちょっと難しいです。なので、声や目の色等で見分けています。
地味ぃ~な鳥ですけど、このエミューって鳥は知れば知るほど興味深い鳥なのですよ~!
まず、その地味な色の羽。実は2本で1対なのです。普通、鳥の羽は羽軸に対して1本ですよね。エミューの羽だけは他の鳥とは違うのです。
それからとてもきれいな青緑色の卵を産みます。そしてなんとその卵を温めるのはオスなんです!そう、いまふうで言うなら「イクメン」なんです!!
オーストラリア園にお立ち寄りの際には、カンガルーだけじゃなく、エミューにもぜひ注目してみてくださいね。そして、「ダチョウだ!」とは言わず、ぜひ「エミューだ!」って言ってあげてくださいね。
オーストラリア園担当者より