公園長の瀧川です。
令和2年の幕開けは、柔らかな日差しといっぱいのお客様で始まりました。
お菓子まきや、餅投げに歓声を上げる子供たち、
小さなお子さんを大切に抱きしめて、ゆっくりと散策する若いご夫婦、
久しぶりにそろった3世代の大家族、
少し恥ずかしそうに周囲を気にする学生カップル、
そして、決して忘れてはいけない、高級カメラを手に、
とっても嬉しそうにシャッターを押している動物ファンたち
みなさん、動物園は、まさに、みなさんみんなのためにあるのです。
今年も、どうかよろしくお願いいたします。
さて、最近は地球規模の環境問題が話題になっています。
「これからの10年が人類の未来を決める」とも言われ、
持続可能な開発目標(SDGs)では、持続可能な世界の実現するための17のゴール・169のターゲットを構成し、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
そして、「あなたたちを決して許さない」といったグレタ・トゥーンベリら若者たちの発言とその想い
心がゆさぶられる出来事が多い中で、自分たちの子供たちに何が残せるのか真剣に考えなければならない時に我々は生きています。
「動物園」も、様々な世界の野生の姿をみなさんにお届けするだけではなく、
動物たちの生息域での保全(域内保全)や生息域では絶滅しそうな個体の保全(域外保全)に力を入れていかなければなりません。
「自然を写す窓」とも言われてきた動物園ですが、もっと能動的にもっと積極的に、
環境保護活動や啓発活動の推進の核となることができるはずです。
今年3月にはボルネオ・エレファント・サンクチュアリへ井戸掘り隊を派遣します。
さらに、ボルネオ保全を目的としたボルネオ保全ワオンカードの普及をさらに進めます。
そして、園内での環境保護啓発活動や、新しい形の環境教育プログラムを台北動物園と共同で開発し、普及を進めます。
「動物園だからこそできること」我々は一人ではありません、
多くの動物園と多くの人々とともに力をあわせ、「動物園の新たな役割」を果たしていきたいと思います。
そういえば、昨日お会いした動物ファンの一人に、「最近、公園長になかなか会えない」とお話をいただきました。
公園長になって、土日がお休みになってしまったせいですが、
また、職員管理担当にお願いして、土日勤務のローテーションに入れてもらおうと思っています。
みなさん、ぜひ、気軽にお声をかけてくださいね。
みんな大好き、もなかちゃん、僕も大好きだよ