7月20日より新たなエンリッチメント施設を設置するためのクラウドファンディングをスタートしました。チンパンジーたちが幸せに暮らせるよう、皆様にご賛同いただけると幸いです。ご協力お願い致します。
▼クラウドファンディングの詳細はこちらをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/nonhoi2021
まずは、アンナが令和3年7月30日に第1子目となる男の子を出産しましたので、ご報告です。
出産日の朝、チンパンジー舎に入ると赤ちゃんは抱かれずに、床に仰向けになった状態でした。すぐに親子を隔離して、赤ちゃんを取り上げました。そして、へその緒を処置し、体温が低下していたので、体を温めました。その直後、母親に赤ちゃんを戻す試みを行いましたが、アンナは赤ちゃんを抱くことができない状況でした。そのため、現在は飼育員が交代で毎日3時間おきにミルクを与えて哺育を行っています。
こちらが保育器での赤ちゃんの様子です。
この箱の中で温度や湿度を保っています。赤ちゃんは、クマのぬいぐるみが相棒で、抱き付いて寝るようになりました。本来であれば、最初は母親のお腹にしがみつきますが、何かにしがみつくと安心するようで、ミルクを飲み終えたら、ぬいぐるみを抱いて、ぐっすり寝ています。
これから飼育員が哺育しつつ、母親のアンナが世話をするように促す取り組みを行っていきます。
次にのんほいパークのチンパンジーのマルタを紹介したいと思います。
マルタは、1987年9月1日生まれで、スウェーデンのコルマンデー動物園から当園に来園しました。現在、33歳の雌のチンパンジーです。
こちらがマルタです。
見た目の特徴は、顔が真っ黒で、輪郭が四角いのが特徴です。そして、体型がやや肥満体型です。3歳の雄のルイの母親になります。まだ、子育て中なので、少し乳も張っています。マルタは当園の雌チンパンジーの中では最年長にあたり、雌の中での順位は最も優位な位置づけになります。性格はややおっとりしています。
こちらはマルタが生まれたばかりのルイを抱いている時の写真です。
普段はのんびりしていますが、ルイに危険が伴うと予測した際はルイを呼んで、すぐに抱きかかえて守ります。母親の貫禄も十分です。
こちらは浮きのブイを利用した簡易的な給餌器(フィーダー)を使用している様子です。
マルタは食べ物に目がなく、少し食いしん坊な一面もあります。
マルタは毎日、放飼場展示を行っています。少し見分けが難しいかもしれませんが、他の個体と見比べて探してみて下さい。