飼育員の目線を体験してみよう
飼育員さんは普段どのような目線で動物たちを見ているのだろう。それを”ちょびっと”だけ体験できるのがちょびっと飼育員体験”。
今回のテーマはキリンのエサ採取です。
のんほいパークの一部の動物のエサは、飼育員さんが近所の竹やぶや草地から採取してきています。意外と自給自足の面があるんですね。
エサの採取は意外と大変です。
1.動物がどの植物を好んで食べるのかを把握する
2.植物を見分けて探す
3.植物を頑張って伐採する
この3つが出来なくてはいけません。
キリンのエサ採取を体験
今回のちょびっと体験ではキリンのエサ採取を通して飼育員さんの目線を体験します。
キリンの獣舎を見学
参加者はまずキリンの獣舎を見学しました。普段は入ることのできない”動物のお家”に子どもも大はしゃぎ。
キリンが夜の間に過ごしているスペースにも入りました。当たり前ですが天井がめちゃめちゃ高い!
ここで普段キリンに与えている木の枝を見てもらいます。この木はキリンがムシャムシャ食べますが、全く食べてくれない木の種類もあるのだとか。
園内でエサになる木を探そう
参加者は軍手をしてエサ採りの準備をします。
園内の木が茂っている場所でエサ探しを開始。どこに何の木があるのか簡単に説明しますが、どの木をキリンが食べるかはやってみないと分からないですよね。
植物園の展示でもない園内の木をこんなにじっくり観察する機会は滅多にないと思います。
「この木は獣舎にあった木に似てる気がする」「葉っぱが大きいから食べにくそう」等、色々な視点からエサになる木を探します。
これをキリンにあげてみよう!と決まったら飼育員さんに手伝ってもらいながら伐採します。ノコギリで枝を切るのも結構大変。
※特別なイベントを除き、園内の植物を切ったり動物にエサをあげる行為は禁止されています。
無事に採取できました。
思い思いの木を採取していきます。意外と園内の木は種類が多いようでした。
自分が選んだ木の枝を持ってキリン舎へ戻ります。一仕事終えた感がありますが、キリンに食べて貰うことが目的です。
キリンへエサやり
バックヤードでキリンとご対面。近くで見ると迫力が凄い!
採ってきた木の枝を差し出すと・・・、キリンが食べてくれました!この木は正解だったようです。
※特別なイベントを除き、園内の植物を切ったり動物にエサをあげる行為は禁止されています。
続けて差し出された枝もムシャムシャ。
みんなが選んだ正解の枝がなんという木なのかを飼育員さんに解説してもらいました。逆にキリン
が好まない木をあげるとどんな反応をするのかも観察しました。
キリンをもっと近くで観察しよう
最後に、もっと近くでキリンを観察してもらう為に、手のひらから直接キリンにペレットを与える体験をしてもらいました。
キリンの舌は凄いネバネバしてしていますね。これには子どもも大騒ぎ。
エサやりをしながら、キリンの舌の色が黒っぽい理由なども飼育員さんに解説してもらいました。
キリンの鼻の穴と見つめ合う体験は滅多にできませんね。この機会にキリンの顔の作りをよーーく観察してみましょう。
手のひらを覆うくらいの勢いでキリンの顔が迫ってきます。親御さんにとっては千載一遇のシャッターチャンスです。
自分で体験するから植物やキリンが身近になる
今回の飼育員体験に参加した子は、キリンの為に園内の木をじっくり観察してくれました。
「木の種類を見分けたい!」と思ったのは、みんな今回が初めてかもしれません。動物のエサに興味をもてば、今まで気にしてこなかった植物も違った目で見え、ひいては広く”生き物”に関心を持つ切っ掛けになるかもしれません。
この体験に参加した子が、今後も生き物を身近に感じながら生活してくれますように!