動物園には飼育員のほかにも獣医や事務の人など、いろんな人が働いています。そして豊橋総合動植物公園に、4月から新たに3人の「動物研究員」が仲間入りしました。
海外の動物園では研究員が働いていることはよくあります。一方日本の動物園で「研究員」を正規採用している動物園はごくわずかしかありません。国内の動物園業界では珍しい仕事になります。
私たちの場合、現段階では現場を知るために飼育員と同じ飼育作業をし、その合間に研究の時間を作っています。個々で共同研究を進めたり、論文を読んだり、学会発表したり、英語翻訳したり、少しずつ研究活動をしていますが、慣れない飼育作業でなかなか研究の時間が取れず、一日飼育作業で終わってしまう日もまだまだあります。
そんな中、動物研究員主催の「園内勉強会」を企画・実施することにしました。
私たちの強みは、今までの研究活動で得た知識や、論文や英語等の最新情報を提供できることです。飼育作業をして実感しましたが、飼育員はとても忙しいです。体力も使います。そこで、私たちが短時間でも、気軽な形で動物たちに関する情報を提供できれば、飼育員にも動物にもプラスになるのではないか、という思いで企画しました。
7月におこなった第1回目の勉強会には多くの飼育員が集まり、質問や活発な議論もありました。アンケートもおこない、反応も好意的であったため、定期的に勉強会を実施することになりました。
多くの期待がかかっている動物研究員ですが、動物たちのためにも、動物園のためにも、努力していこうと思います。このブログでも研究員の活動についてご報告できればなと思っています。
勉強会の様子