5月19日にのんほいパークに到着したアジアゾウ3頭は現在も検疫期間中ですが健康チェックや検査は順調に進んでおり、予定通り6月下旬頃には検疫を終えることが出来そうです。
3頭が一緒にいると、遊びながら興奮して時々トランペットの様な鳴き声を上げます。鳴き声は大きくゾウ舎周辺に響き渡っています。
3頭が今、取り組んでいることはターゲットトレーニングです。のんほいパークでは「準間接飼育」でゾウの飼育(健康管理)を行っているため、3頭もトレーニングの動作などを覚える必要があります。今週、順調にトレーニングを進めることができたのはドローナ(オス、10歳)で、号令に従って柵の窓から足を出すことができるようになりました。チャンパカ(メス、10歳)は先週まで順調でしたが、今週は少し混乱してしまう様子が見られたため、一つ前のメニューに戻してトレーニングを行っています。この様に進んでは戻ってを繰り返しながら少しずつ毎日の健康管理に必要な動作を覚えていきます。バヴァーニ(メス、5歳)はまだ幼く、トレーニングが楽しすぎて興奮してしまうことが少なくありません。トレーニングは楽しく行うことが基本ですが、時間をかけて理解できるように少しずつ進めていく予定です。
※ターゲットトレーニング
動物に柵越しに口頭や笛などで指示を出し、こちらが差し出した指示棒(ターゲット)に体の一部を触れさせるトレーニング。指示通りに出来た際は特別な餌等の「報酬(ご褒美)」を与え、これを繰り返し覚えることで音や指示棒などのきっかけに対して決まった反応をするようになる。これにより、足のケアなどの毎日の健康管理や採血や注射なども可能となる。
※準間接飼育
動物(ゾウ)のスペースに飼育員が立ち入ることなく、柵越しに動物の健康管理等を行うことができる飼育方法。