こんにちは。動植物園長の高見です。
少し前にブログにも書かせていただきましたが、豊橋総合動植物公園・のんほいパークでは、今年も多くの動物が子育てをしています。どの動物の子も、抱きしめたくなるほど愛くるしく、ずっと見ていたくなります。生き物の子供は、大人に守ってもらえるように進化してきたのかな・・などと考えてしまいます。
足のケガが原因で、なかなか大きな放飼場に出られなかったライオンの子スカイも、今ではすっかり良くり、お母さんのシルクと一緒に放飼場で元気に過ごしていて、多くの方が会いに来てくれています。
ライオンの子 スカイ 大きくなってきましたが、まだまだ子供です。
そんな動物たちの魅力のおかげで、「アザラシの赤ちゃんに触らせて」「ライオンの赤ちゃんを抱っこさせて」といったご意見やご要望を、少なからずお寄せいただきました。
無理もありません。実際、とてもかわいらしく、触れてみたい、抱っこしてみたいと思うのはごく自然な感覚だと思います。私でも、そう思います。
でも、もし本当に赤ちゃんを抱っこしたら、皆さん傷だらけになるだろうと思います。幼くても野生動物。実は、見かけによらず、なかなか強いのです・・。
それに、初めて見る人が赤ちゃんに触れようとすると、親は赤ちゃんを奪いに来たと思うかもしれませんし、赤ちゃんも不安に思うでしょう。
ということで、動物の赤ちゃんに触れたり抱っこしたりすることは、夢の中で叶えていただければと思います。でも、皆さんに「かわいい」と思っていただけることは、とてもうれしいことです。本当にかわいらしいですから。
親が落ち着いて子を育てられる、自然な姿で動物たちが暮らせる、そんな動物園を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。