それぞれの子育て

飼育員

2021年の6月の9日に、フサオマキザルの赤ちゃんが生まれました。

性別は雄♂で名前はウップと名付けられました。このウップは上に兄弟が2人います。

名前はジップ、ロップと言いまして、見事に三兄弟になりました。

このフサオマキザルですが、サルの中でも知能が高いことで有名です。高等類人猿のように道具を使った行動も観察されております。またその知能の高さからひと昔前などでは有名映画などでも見かけることがありました。

そしてこのフサオマキザルの子育てですが、一般的には母親だけではなく他の個体も子育てに参加をする生態なのですが、当園のフサオマキザルもしっかり♀のマップ以外も子育て参加をしてくれているようです。特に長男のジップがしっかりと末っ子ウップをおんぶして毎日の寝室からの移動や、夕方の部屋に戻る際はお兄ちゃんをしてくれています。

父親のジロウはというと、放任主義なのかほとんど相手をしていません。そして次男の

ロップも自由気ままな次男という感じで、やはり一番母親並みに世話をしてくれているのが長男ジップでした。それを見ている私、筆者も長男という立場だったのでこのジップの面倒見の良さに、立派にお兄ちゃんになったじゃないかぁ、としみじみしておりました。

人間も含めて、それぞれの動物、種で子育ての仕方や価値観など違いはありますが、その子を想い一生懸命育てていく姿を見ると家族っていいなぁと思いました。