園長ブログ(16) 意外と・・

高見園長

こんにちは。動植物園長の高見です。

 

1月に、このブログで「新たに小さな仲間を加えます」とお伝えしました。

その先陣を切って、先月から夜行性動物館でコウモリの飼育を開始しています。

 

エジプトルーセットオオコウモリと言います。オオコウモリという割には小さいな・・と感じるかもしれませんね。

 

実は、私たちの身の回りには、たくさんのコウモリが暮らしています。街中でもよく見かけます。夕方に、小鳥かな?変わった飛び方をしているな・・と思ったら、コウモリかもしれません。身近にいるのはアブラコウモリという種で、家の戸袋などをねぐらとして、虫を食べて暮らしています。このアブラコウモリは、体重が5~10グラム。

エジプトルーセットオオコウモリの体重は100~150グラム。アブラコウモリの10倍以上です。

 

コウモリと言えば、洞窟と吸血鬼が欠かせず、怖いもの・・と思っていませんか? エジプトルーセットオオコウモリは、洞窟に住むこともありますが、血は吸いません。くだものを食べます。意外と愛らしい顔をしていると思いませんか?

 

 

夜行性動物館では、開園時間の朝9時にはまだ照明がついていて、明るい状態で顔までしっかりご覧いただけます。が、この時間はみんな団子のように固まって寝ています。やがて暗くなると、活発に飛び回るようになります。が、この時間は暗くて、愛らしい顔まではっきり見えません。

ですので、ぜひ2度足を運んでみてください。

 

 

ところで、逆さまにぶら下がっていると、おしっこ、ウンチはどうするのだろう・・と思いませんか?

大丈夫です。体を起こして用を足すので、顔にかかることはありません。