2016年にオープンした新マンドリル舎。
この6年の間に出産があったり、死亡してしまった個体もいました。また新規個体の搬入や他園への搬出もありました。入れ替わりが激しいですが、現在は6頭を飼育する施設となっています。
新しい施設はオープンしてからがスタートといいますが、それはまさにそうだなと思いました。放飼場は擬木と擬岩のレイアウトしかありませんでしたので、まずは消防ホースを付けました。立体的な動きができるようになったのはいいのですが、上のほうで休んでることが多かったので、ならばと思い、消防ホースハンモックを設置しました。使ってくれてることはありましたが、ゆらゆらと揺れるのは落ち着かないのか、長居することはありませんでした。休む時は放飼場の端のH鋼か奥の上部シュートにいることが多くお客様から見えにくい位置にいました。
なので、丸太を組み立てタワーを建てました。全体的に建てたことで消防ホースよりもさらに立体的に自由自在に動けるようになりました。丸太の上で休んでる姿も見られるようになり、だいぶ見やすくなったと思います。建てるのは大変でしたが、班のみなさんと業務長のおかげで立派なタワーを建てることができました。
また、放飼場2か所だけでなくついでにサブパドックにも建てました。あまり使わない場所ではありますが、いつでもつかえるようにしました。
他には雨除けを増設したり、フィーダーを付けたり、去年の夏はプールを設置しました。若オス達は積極的に利用してくれていました。
あとは、放飼場だけじゃなく寝室も休める高台を増設したり、新しく造ったりしました。
だいぶ充実した施設ができてきたと思います。
マンドリルの種別調整園として、これからも余剰個体の受け入れで飼育頭数の変化の激しい施設が続くと思いますが、できるだけ動物たちが快適にくらせるように整備を続けていこうと思います。
アフリカ園担当