園長ブログ(17) 見つけられますか?

高見園長

こんにちは。動植物園長の高見です。

今年のゴールデンウィーク、皆さんどのように過ごされましたか。

豊橋総合動植物公園・のんほいパークでは、連休中に大変多くの方にご来園いただきました。
ご来園いただいた皆さんには、ゲートでの検温や手指消毒などの感染症対策にご協力いただき、ありがとうございました。また、駐車場や入園ゲートに長い列ができてしまい、ご不便をおかけしたことをお詫びいたします。

さて、今年に入って、小さな動物を仲間入りさせるとお伝えしていましたが、ゴールデンウィーク前からカエルやイモリの仲間をご覧いただけるようになっています。オランウータン舎1階の爬虫類コーナーの一角に、新たに展示ブースを設けました。

両生類コーナー
新たに設けた両生類展示ブース。右はスマトラオランウータンのウータン(オス)。

カエルやイモリ、サンショウウオなどは、卵から生まれてしばらくは水中で過ごし、成長すると陸に上がります。このような動物を、両生類(りょうせいるい)と言います。
これまで、両生類は飼育していませんでしたが、今回、地元の豊橋市内や東三河地域に棲んでいる種を中心に、展示をはじめました。多くが、皆さんの身の回りで暮らしている動物たちです。

ニホンアマガエル
ニホンアマガル

昨年、渥美半島で調査していることをお伝えしたヤマトサンショウウオも展示しています。昨年度の調査で発見できた卵を人工的にふ化させて、そのほとんどを元の棲みかに戻しましたが、一部を試験的に飼育しており、今回皆さんにご覧いただくことになりました。

アカハライモリ
アカハライモリ:隠れていることが多いため、いつもこのように見ることができるとは限りません。

ぜひ、いろいろな両生類をご覧ください・・ と言いたいところですが、石の裏や木の下など、いろいろなところに隠れており、じっくり探さないと見つからないことが多いです。というか、じっくり探しても見つからないことがあります。
あきらめずに、探してみてくださいね。
皆さんの身の回りにも、見えてはいなくても、実はこういった動物たちがたくさん暮らしています。