インドから来園したゾウ達について

飼育員

こんにちは!アジアゾウ担当飼育員です。

今回のブログですが、昨年インドから来園した3頭のゾウ達についてお伝えしたいと思います。

 

今年の5月19日をもちまして、ドローナ・チャンパカ・バヴァーニの3頭がインドからのんほいパークへ来園して丸1年となりました。生まれ育ったインドとは異なる環境の中で、3頭とも元気に過ごしてくれていることをうれしく思います。

 

この1年間を通して、インドから来園した3頭のゾウ達には、来園時とくらべるとさまざまな変化がありました。もちろん、来園時から変わらないところもたくさんあります。今回は、私個人の感じ方ではありますが、3頭の1年の変化についてお伝えしたいと思います!

 

 

まずはドローナです。来園時からドローナは立派な白い牙が特徴的で、一目でオスのゾウとわかるような個体でしたが、チャンパカやバヴァーニと3頭くっついて過ごしていた印象があり、来園時はまだ子どものゾウであるように感じられました。

 

ドローナは食欲旺盛で、この1年間でたくさん食べて、体がとても大きくなりました。それと同時に、ドローナはときにオスらしい荒々しさも見られるようになり、徐々にオスとしての自信がついてきたように見えます。それでも、チャンパカとバヴァーニと過ごすときは子どもらしい一面も見られ、3頭で大放飼場に出たときは、ドローナがいちばんプールで水浴びを楽しんでいるようでした。

 

また、ドローナはトレーニングにとても意欲的で、来園後トレーニングの指示を覚えたのも、ドローナがいちばん早かったです。現在もトレーニング柵にすぐよってきて、進んで足をターゲット柵に出してくれることもあります。今後、よりオスらしくなっていくドローナがどう変化していくのか楽しみです。

 

 

次にチャンパカです。来園時からチャンパカは、3頭のお姉さん的な立ち位置で、ドローナとバヴァーニの間で何か問題があるとすぐに駆けつけてくれていました。

 

チャンパカとバヴァーニが、チャメリーとアーシャーと過ごすようになってすぐは、バヴァーニとぴったりくっついて過ごしていましたが、現在は1頭ずつで過ごす時間も増え、チャンパカもひとりでいろいろな場所を探索するようになりました。ただ、いちばん体の小さいバヴァーニが、アーシャーやチャメリーとうまくかないときは、今もすぐに駆けつけてくれます。

 

夜寝るときは、横になっているバヴァーニを脚でまたいで、守るような行動も見られます。チャンパカは、のんほいパークのゾウ達の関係を取り持ってくれる存在ですので、これからもほかの個体と仲良く過ごしていってくれるといいなと思います。

 

 

最後にバヴァーニです。来園時は5歳だったバヴァーニも、来月6月で7歳になります。1年経ってもバヴァーニの子どもらしいあどけなさは変わらず、放飼場で鳴いて走っていたり、プールに潜ったりと元気いっぱいなようすです。

 

バヴァーニは、これまで主にチャンパカとともに過ごしており、アーシャーやチャメリーのような大人のゾウと過ごすようになったことは、バヴァーニにとっても大きな変化だったと思います。最初は、他のゾウのエサをもらおうとして追い払われたり、上手な距離感を取れずにいましたが、群れの中でルールを学んだようで、最近はほかの個体と上手に付き合っているように見えます。

 

来園時から変わらず、少し食べ物の好き嫌いもありますが、たくさんごはんを食べて、たくさん遊んで、もっともっと大きく成長してくれると嬉しいです。

 

これから、3頭にとっては2度目となる、日本での暑い夏がはじまります。今年も3頭がどんなふうに成長し、変化していくのかが楽しみで仕方ありません。みなさまもご来園時は、ぜひ3頭の元気な姿を見て、パワーをもらっていただければと思います!

 

ご来園、お待ちしております!

 

 

 

 

 

アジアゾウ担当