潜水清掃の道具

飼育員

のんほいパークで唯一、プールに潜って清掃を行う場所があります。それは極地ペンギンのプールです。

今回は、潜水清掃に使う道具のお話をしたいと思います。

 

早速、道具の紹介です。

①ドライスーツ

これを着ると、服を着たまま潜水ができます。全く体が濡れず、冷たい水でも長時間の潜水が可能です。ただ、少しでも穴が開くと、パンツまでびしょ濡れになります。

②ボンベ(20kg程度)

空気が入っているボンベです。これが想像以上に重く、背負った瞬間に声が漏れます。

③フィン

足に付けます。フィンを付けた後に忘れ物に気づくと、取り外すのが面倒で絶望します。

④ゴーグル

すぐ曇ります。曇り止め必須です。

 

⑤レギュレータ

くわえて呼吸したり、ボンベ内の空気残量を見たりする道具です。これの故障が一番恐ろしいです。

⑥腰重り(12kg程度)

水中に沈むために取り付けます。これも重たいので、背負った瞬間に声が漏れます。

⑦足重り(2kg程度)

重りを付けないと足が浮いて、水中で逆さまになる危険性があります。足に取り付ける時は体をかがめるので、この瞬間も声が漏れます。私の体が硬いせいです…

⑧帽子

あらゆる物から頭を守ります。ペンギンに頭を突かれます。帽子をかぶっていても痛いです。

⑨手袋

厚手の手袋をしないと、冷たくて5分と耐えられません。

⑩タワシ・スポンジ

床、壁を掃除します。

 

潜水での清掃は、週に2回ほど行っています。装着する道具の総重量は、約40kgあります。潜水中には、「ペンギンに綺麗なプールで泳いでもらい、その姿をお客様に観ていただきたい」そんな事を思いながら、清掃しています。ご来園の際には是非、極地動物館に足を運んでいただけると嬉しいです。