こんにちは。
暑い日が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
この季節、蚊が多くて嫌になりますよね。
蚊というと刺されると痒いだけでなく、病気の運び手としても知られています。
蚊の運んでくる病気としてはヒトではマラリアやデング熱なんかが有名ですが、
動物業界ではなんといっても犬のフィラリア症が一番有名ではないでしょうか。
犬のフィラリア症は線虫という寄生虫が犬の心臓や肺動脈に寄生することで起こる病気で、
一昔前は犬の死因のトップだったそうです。
ですが、現在では予防薬の登場により、死亡することはほとんどなくなっています。
さて、実はこの病気、当園の動物たちも予防していたりします。
具体的にだれが予防しているのかというと、
ライオン、サーバル、アザラシ、レッサーパンダ、キツネ、タヌキ、アナグマ、ハクビシンなどです。
こんな動物にもやってるんだ、と驚かれる方もいるのではないでしょうか。
ちなみに私は動物園に来た当初驚きました。
これらの動物たちには、蚊が出始める4月頃から蚊がほとんどいなくなる11月頃まで月に1回
フィラリア予防の飲み薬を与えています。
なお、飲み薬は動物種によっていろいろ使い分けています。
ちなみに、ヒツジとヤギについては、フィラリア症とは別の線虫が起こす腰麻痺という病気を予防する
ため、月に1回全頭に対して注射をうっています。
最後の画像は注射をうたれる直前のロロちゃん。注射前の緊張感がなんとなく伝わるでしょうか?