テンジクネズミ繁殖作戦

飼育員

今回はふれあいで大人気のテンジクネズミの繁殖について、途中経過ではありますが、お話ししたいと思います。

前回のテンジクネズミの繁殖は2021年12月にありました。それから、3年が経とうとしています。

テンジクネズミの寿命は4〜8年で、この3年の間に高齢化が進み、飼育数も減ってきているのが現状です。

話は変わりますが、動物との触れ合いは、特に子供たちに大人気です。生まれて初めて動物を触る子供も多いかと思います。
命に触れることで自分の命はもちろん、相手の命を大切にする気持ちを育んでもらいたいと思っています。

楽しみながら効果的に、大切な感情を学んでもらえるよう、職員も試行錯誤しながら接し方などガイドを行っています。

そんな教育の場で大活躍のテンジクネズミ。
今後も当園で教育の場を提供できるよう、3年ぶりの繁殖を進めています。

今回は繁殖作戦中の2つのペアをご紹介します。

まずは個体紹介。

エントリーNo.1

巻き毛が特徴で、グイグイ系男子の!
キヨウ ♂

お相手はーーー

出産経験あり。大人な雰囲気をかもしだす!
グラッシー ♀

エントリーNo.2

優しさ溢れるおっとり系男子の!
ケン ♂

お相手はーーー

巻き毛が特徴、若き白い天使!
ツユ ♀

この4頭は神奈川県の野毛山動物園から来てくれました。

当初は、キヨウとツユをペアリングさせましたが、グイグイ系男子のキヨウの圧に、ツユが耐えられず、すぐにペアを解消しました。

その後、キヨウとグラッシーのペアリングを試みました。
グラッシーは体も大きく、キヨウの圧にも対応できるポテンシャルを持っていたので無事ペアが成立しました。

一方、若くて体が小さく、怖がりなツユは、どの雄でもペアリングは上手くいかないのでは…?と不安になりました。

しかし、そんな不安も一気に吹き飛びました。

ケンとペアリングしてみると、ケンは追尾することもなく、ゆっくりとツユに近づき鼻を合わせて、お互いを確認し合いました。ケンの優しさに、男の私も心を奪われました!

それからはペアリングしたまま、穏やかに同じスペースで時を過ごしています。キヨウはたまに、グイグイ系男子になりますが…笑

まだ妊娠しているのか分かりませんが、もし妊娠してくれているのであれば、母子ともに健康な状態で出産を終えられるよう、職員も最大限できることをやっていきます。←当たり前!笑


今後、進展があればTwitterなどでお知らせしていく予定です。

また、9月末までは暑さが厳しいため、動物との触れ合いは中止しております。10月から再開予定となりますので、ご了承ください。