今回はクマ舎で過ごすヒグマとマレーグマたちの近況をお話します。
9月末に名古屋市東山動植物園より、マレーグマのオス「マーチン」が新たに仲間入りしました!初めて間近でマーチンを見た時、その体格の大きさと活発さに驚きました。(ハッピイと比べるとひとまわりくらい大きいです)
マーチンは徐々に新しい環境に慣れてくれているようです。
キャベツ、白菜などの葉物もよく食べ、便の状態や毛ヅヤも良く、元気に過ごしています。
室内では竹のフィーダーやヤマモモの幹、シラカシの枝葉など様々なエンリッチメントを試していますが、朝に入れたものは昼の時点でもうボロボロに!
↑マーチンが竹フィーダーを使う様子と、ボロボロになったフィーダー
ハッピイとはまた違った扱い方をしてくれるので勉強にもなるし、次はどんなフィーダーを作ろうかと考える時間は楽しいです(^^)
ハッピイとマーチンの部屋は隣同士ですが、今のところお互いの姿を見ることがないよう、柵に目隠しをしています。お互い気配を感じとったり隙間からにおいを嗅いだり、様々な行動がみられています。2頭に良い刺激があるようでうれしく思います!
ハッピイは変わらず元気に過ごしています。
↑日なたで休むハッピイ
毎日行っていたトレーニングは、隣の部屋のマーチンが落ち着いて過ごせるよう、しばらくの間はお休みしています。トレーニングが好きなハッピイは担当者が近くに寄ると柵に体をぴったりくっつけて、前肢を丸太にかけ、いつものトレーニングの姿勢で待機してくれます。担当者にとって一日の作業の中でトレーニングはとても楽しい時間なのですが、ハッピイもトレーニングを楽しみに待ってくれていると感じ、嬉しく思います(^^)
今後も様子を見ながら、定期的な健康診断ができるよう、管理に努めてまいります。
アマナは最近涼しくなったためか、朝のルーティンだった水浴びの頻度が少なくなり、日中はウッドチップの上に寝転がり休んでいることが増えました。夏場はあまり使っておらず、このまま冬になったら撤去かなあと考えていたところだったので、寝心地の良い場所になってくれていてホッとしました。
暖かい日中や雨の日はプールに入ることもあり、夏毛がどんどん抜け落ちて冬毛に生え変わってきています。高齢になると毛周期が乱れ不安定になるといわれていますが、今年も換毛がきれいに進んでいるようで安心!
↑上:8月撮影 下:10月撮影
今後もクマたちが安心して楽しく過ごせるような環境づくりを考えてまいりますので、あたたかく見守っていただけますと幸いです。
ヒグマ・マレーグマ担当