オーストラリア園には、オスのジャンとメスのウルルの2羽のエミューがいます。
ジャンの瞳はオレンジ、ウルルの瞳は黄色で、エミューのメスは「ボンボンボン」と太鼓を叩いたような特徴的な声で鳴きます。
実はこの2羽、以前はとても神経質で、人との距離がありました。部屋に戻るのを嫌がり、広い放飼場で大人数で追い込んだりするなんてこともありました。
このままではいけないと、毎日エサを持って呼び、その距離を少しずつ伸ばし、今では離れた所からでも寄って来るようになりました。
オーストラリア園の広々とした放飼場で緑に囲まれる姿や、カンガルーと一緒に食事をしている姿は、とても癒される光景のひとつです。
ですが、残念なことにこの光景は期間限定なんです。
そのワケは・・・そう、鳥インフルエンザ。
鳥インフルエンザが近隣の県で発生すると、感染を防止するために放飼場には出せなくなります。野鳥の侵入を防ぐためのネットを張り・野鳥の糞が入らないように屋根を付けたサブパドックでの飼育となります。
ちなみに、ゾウの前の池にいたオオハクチョウは、すでに隔離施設に移動しています。
水鳥は鳥インフルエンザの感受性が高いため、国内で発生した時点で隔離が必要です。
今までに無い早い時期の隔離に、今シーズンはどうなるのかとヒヤヒヤする毎日です。
近隣の県での発生が、少しでも遅くなることを祈りながら、皆さんのお越しをお待ちしています!